今後の流れ
ようこそ。先週は3Dスキャニングとプリンティングを行なったが、今回の講義ではエレクトロニクスデザインを学んでいく。流れとしては小さなものから大きなものまで作っていくことになる。次回は大型のマシニング機械を使う。
今回はエレクトロニクスデザインのツールのことを知り、そして再来週には組み込みソフトのプログラミングについて学ぶ。プロセッサにプログラミングしていくんだ。そして、その次の回ではセンサとそのインターフェイスについて学ぶ。
エレクトロニクスデザイン入門 そういう訳で、今回のテーマはエレクトロニクスデザインだ。そして、今回の課題は、ここで紹介するのは、プロセッサを搭載したシンプルな回路基板だ。この基板にはコンピュータと通信するインターフェイスが搭載されているので、コンピュータから信号を送信し、逆にこの基板から信号を返信することもできる。 僕たちはデザインの話をしているが、今回僕たちがやるのは回路図面を書くことだ。そして、配線上にパーツを配置していかなきゃならない。最低限の構成としてボタンとLEDは搭載する。ボタンを押すとコンピュータに信号を送信したり、LEDを点灯させたり、または点灯したLEDによってコンピュータとの通信状態を表示させるなどができるようにしよう。そういう訳で、僕たちはいくつかの部品を搭載したシンプルな回路を作っていく。
今回の大まかな流れ 今回は大きく2つのことを行う。まず初めに僕はコンポーネンツについて講義する。そしてその後はデザインツールの紹介に移る。 コンポーネンツは長年かけてマスターする類のものだし、今回君たちは全てを理解できないだろう。ここは開始点に過ぎない。だから、今後何度も復習することになるだろう。 受講者:課題で作る基板を他のコントローラ使って製作することは可能でしょうか? ああ。厳密に従う必要はないよ。もっとレベルの高いことをやっても構わない。僕たちのゴールはデザインを行う上でのワークフローを体験することだ。 これから2回後の講義で僕はプロセッサの選定方法について話すつもりだ。それまでは僕たちが使っているものを使用してもらいたい。今回の講義の目的はデザインのワークフローを理解することなんだ。 僕たちはこれからの30分くらいでパーツについて話す。そして、その後の30分でデザインツールについて話す。
まず最初に紹介するリンクはMITで行われている 「情報テクノロジーの物理学」の講義資料 だ。僕たちがまさに今やっていることだね。ここにはリンクが貼ってある。この講義ではMaxwellの方程式についてカバーしている。そして、インダクタやらキャパシタやらについて解説している。量子論的な振る舞いをするマテリアルについて紹介して、トランジスタの説明に移る。 だから、君たちはこの資料を使って、コンポーネンツがどのように機能しているのかを学ぶことができる。いつか、将来的にFabAcademyの講座でも触れることになるだろう。ここには背景が書かれている。それだけ言いたかったんだ。
(つづく) 講義の目次は 【和訳版】FabAcademy 2016 からご覧ください。 ※この記事は FabAcademy 2016 におけるニール・ガーシェンフェルド教授(MIT)による講義動画をもとに作成しました。正確な訳ではないので間違っていたら指摘いただけるとありがたいです。