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同じ目的を達成するために、色んな方法が共存していないか

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◉形状の絞り込みのヒント  ある形状のモデリング作業が標準できるかどうかは、まずその形状の目的に注目すれば判断しやすくなる。そして、モデリングのやり方が異なる形状であっても同じく目的を持っているものもある。  君の仲間の設計者たちが、各々の流儀で作り上げた形状が跋扈している状態では、同じ目的に対して様々な形態が存在することになる。どの形状が優れているというのではなく、どの形状が君の目的に最適なのかということを考えて、これらの流派を統一していかなければならない。恐らく、自分の流儀を守りたい設計者が反対することも想定される。でも、そんなことは重要ではない。流儀を残すのであれば、残すなりの理由がある場合のみだ。これは最初は痛みを伴う改革だ。でも、これをやり遂げなければ次のステージには進めない。  共存という言葉は、耳当たりの良い言葉だ。だが、標準化となると話は別だ。僕たちは議論を尽くして、亜種を淘汰しなければならない。淘汰される流派には禍根を残す可能性はないわけではない。だからこそ、議論は徹底的に行わなければならない。各流派の利点、欠点を比較し、君たちの目的を成し遂げるために必要なやり方に絞り込んでいくのだ。それでも決まらない場合は君が決めなければならない。残す明確な理由がない限り、これは避けては通れないと考えて良い。ボトムアップの活動を十分に行なったのであれば、最期は多少独裁的でも良い。というより、標準化を進める限り、そうでなければならない。 次回はこのプロセスをより掘り下げて見てみたい。

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