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  • ahedgehogchase

どこでもドアを作るのは本当に必要なことなのか⑥

3.4 視聴覚以外の情報伝達  第三段階では、モノを視認だけでなく、遠隔地のモノに作用を及ぼせるレベルのものでなければ、ものづくりに必要な情報を正しく得ることも出来ないはずだ。遠隔地にあるモノに何らかの作用を及ぼそうと思えば、そこに操作者の動きをする伝達する媒体が必要になる。それはマスタースレーブのようなものになるだろう。操作者の動きを媒体に伝達し、そのフィードバックを操作者は得る。そして、媒体は行きたいところに行ける。そういう機能を満たさなければならないだろう。

 これに近いものも実はすでにある。手術ロボットのdaVinciだ。このロボットは、極めて繊細な手術を実施するために用いられる。医師は拡大された三次元情報を視覚に送られる。その画像を見ながら、マスタースレーブを操作するのだ。  だが、残念ながらこの技術も不完全だ。医師はロボットから感触のフィードバックを得ることができない。感触がないがために、手術に失敗する例もあるという。  だから、少なくとも最終段階では、媒体が受けた力を操作者に伝達する機能が必要不可欠だ。このレベルでなければものづくりの現場で実用に耐えられない。触角や自分が受けた力の感覚のフィードバックが無ければ、遠隔地のモノを操作することはかなり難しいはずだ。もちろん、人間の力と同じ力を伝達するのが基本だが、場合によってはより強い力を持たせた媒体でも良いはずだ。そうすれば、ふつうの人間ができない作業を行うことができる。普通のアシストスーツではなく遠隔操作アシストロボットだ。ただし、この方式は兵器利用可能なものだ。使い方には気をつけなければならないだろう。

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