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  • ahedgehogchase

どこでもドアを作るのは本当に必要なことなのか⑦

3.5 不確実なこと  不確実なことは、このやり方が何千キロも離れた地点で機能するのかどうかだ。おそらくインターネットを経由して、遠隔地の媒体をコントロールすることになるのだろうが、タイムラグが生じることは容易に想像できる。これを僕たちが許容できるのかが問題だ。しかもこの場合の「許容する」というのは僕たちの心掛け云々の話ではない。情報量が多いが故に、生理的に許容できないということが、考えられる。つまり、やたらリアリティのある場面でタイムラグが生じることによって、操作者が酔ってしまうことを懸念しているのだ。これは大きな問題だ。

 それ以上に大きな問題は、安全性だ。遠隔地のモノを物理的に動かすことの危険性について考えられないのであれば、こんなやり方を実現しようなどと考えてはいけない。重量物を持ち上げたり、アナログな機械を操作したりするのであれば、タイムラグが手元を狂わせる原因となり、思わぬ事故を引き起こしてしまうかもしれない。このあたりは、FMEAやFTAなどを実施して、適切なリスクアセスメントを行なう必要がある。

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