もしも成功してしまったら…?
もしも、自分が大きな成功をしてしまったとき、何に気をつければ良いだろうか?失敗ではなく、成功なので、お間違えなく。
気をつけるべきことは3つある。今日はその1つ目について語ろう。
1.過去に囚われない事
1つ目は成功の原因に囚われないことだ。その成功が起こった原因というのは、きっと見つかるだろう。自分で分析しなくても、他の人が勝手に分析し、賞賛してくれるなんてこともあるかもしれない。 でも、過去なんてものは、後付けで必然のように思えてしまうものだ。理由づけはいくらでもできる。そして、重要なことに歴史は繰り返さない。決して繰り返すことはない。 確かに歴史を学ぶということは、ある条件がこのように重なるとこのような結果が出る、という類の統計データを集めることにはなり得る。でも、同じ条件が完全に一致することなど殆どありえない。一部の状況が似ていることは、あるかもしれない。でも、全てが揃う可能性は極めて低い。つまり、過去と同じアプローチで、成功を収めようとしても、その成功率は極めて低い。
もちろん、科学的な事象やエンジニアリングにおける信頼性というのは、物理法則に基づいているものなので、この限りではないが、ビジネスのように、社会に関わり、さらに急激に変化する世界にあっては、残念ながら過去から学ぶことは、ある種の足かせになってしまう。逆にいうと過去の成功を次に活かすことができるのは、物理法則に即した場合や、実験で再現性が取れる場合に限られるというこだ。